第三者承継

小売業

ウエルグリーン

小売業

地域に根づいた農業資材販売店が
全国からM&Aマッチング

会社概要

 井戸俊作さんは、父が地域の農家を顧客に営んでいた肥料や種、農薬などの農業資材販売業を40代で受け継ぎ、1996年にウエルグリーンという名で販売店をオープンしました。
 井戸さんには後継者がいませんでしたが、「お客様に迷惑をかけないためにも廃業だけはしてはいけない」と考え、70歳を過ぎた頃から本格的に事業承継を検討し始めます。最初は、事業を引き継いでくれそうな同業者を自分自身で探そうと思っていましたが、ちょうど日本政策金融公庫から岐阜県事業承継・引継ぎ支援センターに相談ができるアンケートが届いていたことから、相談したい旨を記入して送付。同センターから訪れたサブマネージャーに第三者承継を希望する意思を伝え、M&A仲介会社を選定しました。
 井戸さんは仲介会社に希望や条件などを伝え、全国に承継を希望する企業を募ったところ、承継の意志を示した神奈川県川崎市に本社を置く株式会社PAMの代表取締役白圡保成さんに出会いました。

異業種から農業に参画し
農家を笑顔にする挑戦に意気投合

 一方、銀行勤務の経験をいかして金融コンサルタントをしていた白圡さんは、農家のお客様が多く、農業を取り巻く課題を実感したことから、その解決に寄与する事業を立ち上げたいと考えていたところ、ウエルグリーンの情報を知りました。
 実際に中津川市を訪れた白圡さんは、耕作放棄地の荒廃を防ぐためのオーナー制度や、地元の農作物に付加価値をつけて流通させる仕組みづくりなど、思い描く事業や思いを井戸さんに伝えました。最初は、異業種の白圡さんに不安を抱いていた井戸さんも、「農家を笑顔に!」という白圡さんのビジョンに共感。自分もその実現に向けて尽力しようと、事業承継とその後のサポートを決意します。
 契約成立後には、井戸さんが近隣の栗農家に声をかけ、ドローンによる農薬散布の実演会を開催。散布の代行サービスも行い、好評を得ています。白圡さんは「井戸さんの知識や人脈をお借りして、さまざまな事業を展開していきたい」と、夢を膨らませています。

白圡さんの新たな企画を井戸さんがサポート

農薬散布用のドローンを導入し、農家に提案

岐阜県事業承継・引継ぎ支援センターのサポートを受けて 岐阜県事業承継・引継ぎ支援センターのサポートを受けて
事業継承フロー 事業継承フロー

会社概要

ウエルグリーン

〒509-9131 岐阜県中津川市千旦林2610-3
TEL.0573-68-7878 FAX.0573-68-7766

設立
1996年4月
従業員数
3名
事業内容
肥料や種苗、農薬などの農業資材販売
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