第三者承継
(従業員承継)

小売業

株式会社タイヤセンター高山

小売業

大型トラックや建設重機を中心に
タイヤの販売・交換に従事

会社概要

 タイヤセンター高山は、高山市で自転車や灯油などを販売する老舗企業「北長商店」の子会社として、乗用車や大型トラック用タイヤ販売や交換を手がけてきました。しかし、8年前に第一線で活躍していた社長が急逝。その代理として社長に就任した蒲頼一現会長は、「自身はあくまで中継ぎ、若い世代に会社を引き継いでほしい」と、後継者を探し始めました。
 一方、塚腰真太現社長は、ガソリンスタンド勤務の経験を生かして2014年に同社へ入社。日々勤務に励む中で、後継者不在の現状を知り、承継を考えるようになったといいます。「もともと将来は自分で起業したいと考えていたので、今ある機材や知名度を引き継げることは魅力でした。何より、今のお客様に変わらず利用してもらえる環境を維持することが重要だと思い、承継を決意しました」と、塚腰社長は当時を振り返ります。承継を決めた塚腰社長は、株主である北長商店との株式譲渡契約に向けて、話し合いを始めました。

専門家の仲介で
無理のない契約が実現
社会課題解決に貢献する
新事業にも着手

 契約交渉をするにあたり、北長商店は高山市内にある岐阜県よろず支援拠点高山サテライトに、塚腰社長は岐阜県事業承継・引継ぎ支援センターのエリアコーディネーターに、専門的なアドバイスを求めて相談。塚腰社長の最も大きな課題は、株購入の適正な価格交渉と資金調達だったこともあり、センターは専門家として公認会計士を派遣します。公認会計士は、客観的な視点で無理のない契約内容をアドバイスしながら、両者と話し合い事業承継計画を策定支援しました。
 事業を承継後、塚腰社長は蒲会長とともに新たな挑戦に着手。廃棄物収集運搬の許認可を取得して、タイヤ交換の際に使用済みタイヤを回収し、再生できるものはリトレッドタイヤ(再生タイヤ)に、できないものはチップ化して工場などの燃料に変える事業をスタートしました。塚腰社長は「環境にもお客様のコストにもやさしい事業を展開し、より地域に愛される会社にしていきたい」と、引き継いだ会社のさらなる飛躍に向けて、日々邁進しています。

地域密着でタイヤ販売や修理を実施

廃タイヤの回収・再生事業を開始

岐阜県事業承継・引継ぎ支援センターのサポートを受けて 岐阜県事業承継・引継ぎ支援センターのサポートを受けて
事業継承フロー 事業継承フロー

会社概要 会社概要

株式会社タイヤセンター高山

〒506-0045 
岐阜県高山市赤保木町1124番地

設立
1992(平成4)年10月
従業員数
5名
事業内容
乗用車やトラック、
バス用タイヤをはじめ自動車部品・
附属品の販売、修理
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